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【第3回ロスジェネフリートーク】

<ゲストスピーカー>マルカン社長 佐々木四郎さん
【日時】2007年8月25日(土)19時〜
【場所】ホテル花城

 20人の若者が集まりました。今回は、ホームページを見てきてくれた女性もいました。裸一貫で商売を始めた四郎さんがいかにしてマルカングループを築き上げたのか。子どものころからさかのぼって、様々なエピソードをお話していただきました。「理論ではなく、動物的勘でここまできた」、「子どものころ、実家が火事にあった。貧乏生活の始まりで、人生の原点」、「抵当権は生命保険と言って、姉さんから開業資金を借りた」、「東京で大量にラシャを買い付けて帰ってきたら、四郎は気でも狂ったかと家族に言われた」、「儲かって儲かって仕方がなかった。そんな上昇気流に乗っているとき、夢で竜の頭をした金の蛇を見た」などなど、興味深い話が次から次へと出てきました。

 なぜ、花巻に30も40もある衣料品店のなかで、マルカンだけがズバ抜けて大きく成長したのか。四郎さんは、「旧態依然とした商売と、新しいやり方で新しい商売に挑んだ差だ」と言いました。マルカンは、製造元から安く買い上げるユニクロ方式で成長していったんだそうです。最後に四郎さんは我々に問いかけました。「今の日本の政治、社会をどう考えているのか、若いみなさんに聞いてみたい。一番言いたいことは、あの終戦後のときのような、どうにもならないたいへんな激動期が必ず来る。そのときにどうするかが大事。今、ぼやっとしている人は対応できない」。

 その上で、四郎さんが目指す社会の形を披露されました。「商売も世の中も、どこまでもどこまでもということはありえない。地球はひとつ、資源にも限りがある。これだけ豊かで贅沢な生活をしているのだから、これ以上、上を目指す必要はない。きりがない。自分さえよければいいという考えは駄目。会社も同じ。競争じゃなくて、みんな助け合って、今の豊かな社会を維持していくことを考えるべきだ。米国型ではなく、欧州型でいくべきだ」。お金儲けの道をひた進んできた四郎さんからこうした話が出てきたのは意外でしたが、これも動物的勘という先見性なんでしょうか。

 京セラ名誉会長の稲盛さんも言っています。「21世紀に入り、人口が爆発的に増える一方で、地球上の資源は有限だ。食糧にしてもエネルギーにしても、いずれまかないきれなくなってくる。簡単ではないが、世界の人たちが、これ以上欲望の肥大化を求めないこと、仏教で言う『足るを知る』ことが必要なのではないか。東洋には、他者や自然との共存や調和を求める考えが根底にある。この東洋的な考えを基本に、新しい経済哲学というものを作り上げるべきだ。そうでないと21世紀の経済は回っていかないと思う」。

 講演後、自らハンドルを握る旧式のベンツが何度もエンスト。大丈夫ですかと聞いたら、「33万キロ走った車だからな。俺みたいなもんだ」と再びエンジンをかけ直し、帰っていきました。





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